久間発言に思う。

ケロンパ

2007年07月04日 22:50

戦後60余年経た今日、「米国による原爆投下はしょうがなかった」なんて発言しても大したことになるまいと高を括っていた久間前防衛相やアベ総理大臣。
国民から怒りの声が上がると思わなかったのでしょうか?
最早、政治的センス云々の問題では無く、各人の人間としてのレベルの低さが原因なのだろうと、呆れ果ててしまいました。


わたしのだいじなあのこは被爆三世でした。
白血病でみじかい生を終えました。
現代最先端の医療をもってしても、どんな手厚い看護も、わたしたちの想いも、ちいさなあのこをたすけることが出来ませんでした。
被爆二世のあのこの父は、被爆者のあのこの祖父は、自分ではなくまだほんのちいさなあのこが発病したことで自分をせめくるしんでいました。
彼らのせいではないのに。
彼らも被害者なのに。
戦争の傷を負わされたひとたちなのに。


そんな折り久間発言を知り、自分の耳を疑いました。
未だくるしんでいるたくさんの方々を前に、唯一の被爆国である国の閣僚の公的発言とは思えないし許せません。
そしてそれを擁護し、その対応では国民の怒りが収まらず選挙に不利だと判断した途端、口先だけの批判を始めた首相も。


憲法改正、集団自決の事実の否定をはじめとする歴史歪曲、沖縄切捨ての上に基地強化・米国追従を強める政府の動きに呼応するような今回の久間発言。
控える参院選、国民はどのような判断を下すのでしょうか。

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