憧れのトマさんとデート、どきどき。
ある月の終わり頃、休憩間にふらりふらりしていたら突然知らない人に「苔さん、苔緑さん!」と声を掛けられました。
「ぬぬぬっ!?」と構えていたら、「苔さん、お久しぶりー。」と何処かで聞いた声。
振り向くと、にこやかな笑顔、やや、見たことあるー。
見知らぬ殿方と思いきや、ややや、トマさんだったのでした。
いつもラフな格好なのに今日はスーツなんですもの、全然気が付かなかったわ。
?? はて、トマさん、職場は確か中部のはず...(ここは那覇)、別の会社のはず...。
「まあまあ、それより、どうしてここに? 苔さん、何度も話し掛けても見向きもしないんだもの。」
「トマさんこそ、どうしてここに?」
聞けば、週に2日は同じビルの上の階にいるそうな。
雑談の後、「今度、お茶でもー。」と約束して別れました。
休憩時間にテラスに息抜きに行った時にトマさんを見付けては、衛星のように、犬のようにぐるぐるとトマさんの周りを廻ります。
なんだかわくわくして、そうせずにはいられないのです。
廻るわたしをすきにさせ、トマさんはにこにこしています。
そして月日は流れ流れて、今日でこのビルから去るわたし。
お別れに、トマさんとお昼をご一緒することに。
やったー。
ふたりてくてくと近くのお鮨屋さんへ。
とろろ鮪丼を食べながら、酒の勢いで失礼をした初対面の時のお詫び(ずっと気になっていた)、トマさんの前だとぐるぐる犬のようになってしまうこと、思い切って告白しました。
トマさんは変わらず笑っていました。
そして共通の友人達の近況、トマさんの研究している作家の話をして、残り少ない時間で急いでコーヒーとデザート(わたしは断った)いただいてどきどきのお昼は終了したのでした。
どきどきしたけれど、たのしかった。
おいしいとろろ鮪丼、ご馳走様でした。
新しい環境になかなか馴染めない時で、トラブル多発! とほほ...。な日々の最中にトマさんと再会したのはすごく大きかったのです。
すごくパワフルなトマさん、そのバイタリティ溢れる生き方は憧れです。
何より、笑顔がすてきなのです。
人柄がにじみ出た、にこやかな、晴れやかな、やさしい笑顔(見習え、わたし)。
トマさん、また何処かで会ったらぐるぐる責めですよ!
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