受話器の向こう、よい報せがやってきた!
ぷるるるるるるー。
最近繋げたIP電話が鳴り、わたしは夢から覚めました。
番号を妖怪博士の青さんにしか教えていないので、青さんだと思い受話器を取ると...。
「おはようございます、苔緑さんのお宅でしょうか?」やわらかい女性の声が流れてきました。
??
「わたくし、株式会社○○○のKと申しますが」
!!
面接を受けて、お返事待ちの企業からのお電話だったのでした。
そう言えば、履歴書に固定電話も記入していたのでしたっけ。
どきどきしながら受話器を落としてしまわぬよう握り締めていると、「苔緑さん、今回採用を決定いたしました」
!!!、!!!!!!!!!
別の企業の面接で緊張のあまりに自己アピールどころか、質問すらもスムーズに答えることが出来ずかなり落ち込んだのですが、周りのアドバイス「たくさん落ちて(受けて?)とにかく慣れろ!」を眠る前に2千回唱え(うそ)、プロの面接講習、友人のお手本&特訓を受け、どきどきで受けた○○○社の面接。
業務内容の詳細な説明、質問に対しての明快な回答、とても明るい雰囲気の中でリラックスして進みました。
苦手な自己アピールも、気負うこと無くよい感じに出来ました。
経験は無いこともお伝えしましたが、やる気を感じ取っていただけたようで、その日の内に適正試験を受けることに。
予想外の展開にどきどきするわたし、わくわくするわたし。
ところが...。
適正試験の国語はともかく、数学が難しかった...。
なんとか全部答えを書いたけれど、この時点で「これは、合格点は取れないな」と目を瞑り観念しました。
ああ、博士の愛した数式・ルート先生に教えを乞わなくては。
ところが...。
数日後、間に入って色々とお世話してくだっているKさんから「苔さん、適正試験に合格したので、今日にでも職務経歴書を持って来て。とのことです」とのお電話が。
素直に、うれしかったのです。
ですが...。
その日のうちに職務経歴書を提出することになったのですが、ちょっとした連絡ミスで、先方指定よりなんと2時間の遅刻!!
本社から役員が来ていて、来ないわたしをずっとずっーと待っていたそうで。
どこで情報が止まってしまったのか解らないので、「5時のお約束だとは、聞いていません」とは言えず、ただただ頭を下げて帰ってきました。
もう、駄目だなあ...はあー。
心配して待っていてくれた友人たちと落ち合い、しょんぼりしていると、「だいじょうぶだから、苔さん、だいじょうぶだから!」と根拠も無い、けれどもやさしい言葉をもらいました、ほろり。
そうよそうよ、連絡ミスは手痛いけれど、やれることはやったし。
うんうん、新都心の夕混み車道をハイヒールでおもろ駅まで全力疾走、よくやったわよ。
帰りのゆいレールの中で「らんま1/2」を読みながらくすくす笑いのすてき外人も見れたじゃない。
まだ別の企業の返事待ちもあるし、終わったことは忘れてしまえー。
と、こころ苦しくも自分を騙しだまし、励まし、慰め、ちょっぴり反省しながら眠りに着いたのでした。
次に活かそうと誓いながら。
それなのに...!
まさか、採用していただけるなんて、なんてありがたいお言葉。
事情を察してくださった○○○社の方、わたしを選んでくれてありがとうございます。
そして、今回大変お世話になったM社の皆様、S館の皆様、ほんとうにありがとうございました。
とくに、いつも親身になってくれ、ちゃきちゃき動いてくださったKさん。
パニックになったわたしを駅まで送ってくださってたすかりました、臥してお礼申し上げます。
そして、未経験ながらも潜り込んでスキルアップしたい! との無謀なわたしの背中をとすーんと押してくれたOさん。
いつも真摯に相談に乗ってくださって、自信の無いわたしをさりげなく励ましてみたり、おかしな言葉遣いを直してくれたり、餃子をチラつかせてみたり、Oさんありがとうございました。
自身も就活で忙しいのに、色々アドバイスをくれた友人たちにも感謝。
これでやっと夢の餃子とビールが美味しくいただけそうです。
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