Marines Go Home

ケロンパ

2005年11月03日 23:53


さっちー、芋と3人で桜坂劇場に公開中の「Marines Go Home」を観にゆきました。
周りの評価が高く、気になっていた作品です。
北海道・矢臼別、韓国・梅香里、そして沖縄・辺野古が舞台のドキュメンタリー映画です。
はて、日本と韓国、共通点は何でしょう?
スクリーンに交互に登場する3カ所に共通するのは、アメリカ海兵隊、基地問題です。
様々な被害を及ぼす基地が存在し、住民の強い反発を無視して演習を行い、そして新たに基地を建設しようと、揺れている3カ所です。
矢臼別では1997年から在沖海兵隊が実弾演習を行っています。
沖縄から隊員と共に15ミリ砲や戦車なども輸送され、それらは日本政府が負担しています(つまり税金です)。
実弾演習に対して抗議する矢臼別の人々。
「米兵はここで訓練してイラクやアフガニスタンに行き、たくさんの人々を殺戮した。」
「マリーンズ ゴー ホーム!」
彼らは続けます、「アメリカは沖縄から出て行け!!」
お会いしたことも無い、遠く離れたこころある人々の叫びに、胸が熱くあつくなりました。


今まさに、辺野古を含む沖縄の基地問題は正念場です。
しかし、本土の人と話をすると知らない人、関心の無い人がほとんど。
わたしは常々、「どうして本土の人は基地問題を沖縄の問題としてしか考えないのだろう?
沖縄好きを公言する人、沖縄に来る人、移住する人はたくさんいるのに、考えてくれる人が少ないのはどうして?」
と疑問に思っていましたが、矢臼別の人々の叫びに沖縄への想いを強く感じ、とてもうれしく、とてもとてもこころ強く想ったのでした。


梅香里では人々の粘り強い運動の結果、54年ぶりに基地撤去を勝ち取りました。
しかし矢臼別で進展は無く、辺野古・沖縄については陸上案が発表され、問題はむしろ後退したと言えるでしょう(「普天間基地返還」の筈が「県内移設」にすり替え、これじゃあ返還になりません!)。
アメリカの高官は「沖縄での(人殺しの)訓練が、イラクで役立った。」と発言しています。
その訓練に関わる事柄は日本政府の思い遣り予算(莫大な税金)で賄われています。
わたしたちは決して無関係では無く、むしろ密接に関わっています。
これ以上、戦争に関わる基地は要らない。
もっと「マリーンズ ゴー ホーム!」の声が大きくなりますように。
もっともっと「マリーンズ ゴー ホーム!」の声が拡がりますように。
こころから願って願ってやみません。


映画を観るよう強く薦めてくれたtuktukけいこさん、目を背けがちなテーマを正面から見つめ伝えてくれた監督クルー、そして素晴らしい映画を観る場所を設けてくれた桜坂劇場に深く感謝申し上げます。


「Marines Go Home」
  桜坂劇場で11月4日(木)まで11:00より上映、1日1回限り。
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